アトピーとは
アトピーと言う名称の由来は、『奇妙な』を意味するギリシア語《stops:アトポス》です。1923年にアーサー・フェルナンデス・コカとロバート・アンダーソン・クックにより命名されたそうです。医学用語として登場したのは1933年で、アメリカの皮膚科医であるザルツバーガーが、アトピー性皮膚炎という病名を初めて使用しました。
この病気は、皮膚に強い痒みを引き起こします。かつては乳幼児に多い病気でしたが、最近は成人になってから、さらには高齢者になってから発症する人も増えてきました。
根本的な治療することは難しいとされる疾患で、治療薬としてステロイド軟膏などを処方して、痒みや炎症を抑制する対症療法が主流です。しかし、ステロイド剤はさまざまな副作用も報告されています。
アトピーなどアレルギー疾患の急増は、トランス脂肪酸をはじめとした、身体に悪い油の過剰摂取も原因の一つとして指摘されています。摂取された悪い油は、身体に炎症を引き起こし、アトピーや花粉症などを悪化させていくことも報告されています。
アレルギーと食生活
アトピー性皮膚炎の患者数は、厚生労働省の患者調査の総患者数によると、2008年に約35万人だった患者数は、2017年には51万人になったと報告されました。
『リウマチ・アレルギー対策委員会報告書』によると、アレルギー疾患の患者は、2005年では日本人の約3人に1人でしたが、2011年時点では約2人に1人と大幅に増加したと報告されています。
古くから卵、牛乳、小麦は3大アレルゲンと呼ばれてきました。このような食材を多く摂取するようになったことも、アレルギーの急増につながっているという指摘も数多くあります。