白い食品とは
白米、小麦粉、食塩などはいずれも私たちとりまして身近な食材です。これらに共通しているのは色が「白い」食品だと言うことです。この白さとは、精製したことにより生じます。精算という言葉を辞書で見てみると「原料や粗製品に手を加え、純良なものに作り上げること。また、不純物を除いて純度の高いものにすること」(精選版日本国語大辞典より)とあります。つまり、玄米を精製して白米にすることは、純度の高いものにするためにさまざまな栄養分を取り除いてしまうことでもあります。
「植物」という観点で玄米を見ると、玄米は稲の種でもあります。種子は将来的に発芽して大きく成長していき稲穂を実らせますので、発芽に必要なエネルギー源を蓄えています。それが胚乳(でんぷん)で、すなわち白米の部分になります。しかし、エネルギー源をエネルギーに変えていくためにはミネラルやビタミンを欠かすことができません。米の場合は、胚芽や糖の部分に必要なミネラルやビタミンが含まれています。
玄米を食べるということは、玄米が発芽するために蓄えていたミネラルやビタミンを利用して、そこに含まれるでんぷん(糖質)をスムーズにエネルギーへと代謝していくということでもあるのです。
白砂糖について
白い食材の代表でもある白砂糖も、問題がある食品です。白砂糖を過剰摂取するとエネルギー生産がうまくいかず乳酸を作っていきます。乳酸によって体内が酸性化するのを防ぐ(中和する)ために、骨からアルカリ成分のカルシウムが溶け出すと(=脱灰)、骨が脆くなります。脱灰が起こると動脈内にカルシウムが堆積し、動脈硬化の原因にもなります(異常性石灰化)。これは、清涼飲料水やジュースなど大量に摂取し続けることで歯のエナメル質が溶け出す、酸蝕症と似たようなメカニーズでもメカニズムでもあります。
また、白砂糖の過剰摂取は、低血糖症(血糖値のコントロール能力が極端に低下する疾患)の原因にもなり、「キレやすくなる」「頭痛」「慢性的な疲労感「意識障害」「集中力の欠如」など、精神的にも身体的にもさまざまな症状を引き起こします。