善玉・悪玉・日和見
腸内細菌には『善玉』『悪玉』『日和見』という分類があります。これは善玉だけにしないとダメということではなく、すべてが多様性をもって腸内に生息していることが大切で、腸内環境が良いとは多様性があるということなのです。一般的には『善玉2:悪玉1:日和見7』というバランスを目安にしています。
善玉菌▶消化吸収を助ける
●免疫力を高めて、感染を予防する。
●食物繊維を消化、短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)を作る。
●ビタミンB2、B6、B12、K、パントテン酸、ビオチン、ナイアシン(B3)、葉酸などを作る。
●ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌など
悪玉菌▶腐敗させ、毒素(スカトールなど)や発がん性物質などを増やす。
●病原性大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌など
日和見菌▶状況により悪玉にも善玉にも変わりますが、何をしているかよくわからない菌。
●非病原性大腸菌、連鎖球菌など
リーキーガットシンドローム
リーキーガットとは、『腸壁に目に見えないレベルの穴が空いている状態』を指し、吸収すべきでないものまでが腸壁から侵入して血液中に入り、全身に回っていくことです。
異物が入ってきた腸壁では炎症反応が起こり、免疫が過敏に反応するようになります。そのため、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状や自己免疫疾患の原因とも考えられています。
リーキーガットを予防するには、プレバイオティクス摂取量を意識するなど、食生活の改善が大切です。