肺
空気中から得た酸素を体内に取り込んだり、老廃物である二酸化炭素を空気中に呼吸によって排出する役割を持つ。
胆嚢
胆嚢は、肝臓から送り出された胆汁を一時的に貯蔵する場所である。食事をすると、腸に胆汁を送り出す。
胆嚢は、胆汁から水分を吸収して濃縮する働きもある。そのため、担汁酸やコレステロールなどの成分が過剰になって沈澱し、胆石を生じることがある。胆石は無症状のことも多いが、胆管に詰まって痛み、発熱、黄疸などの症状があらわれることがある。
小腸
十二指腸で分解された食べ物の栄養分のほとんどは小腸で吸収される。
小腸は胃から続く全長が約6mにもなる消化器官で、内部には多数のヒダがあり、このヒダを通して栄養素が吸収される。
脳
神経系で、神経細胞が集合し、神経活動の中枢をなす部分。無脊椎動物では一般に頭部にある神経節を指す。
脊椎動物では頭蓋(とうがい)内にあって脳膜に包まれ、脊髄の前方に連なり、前脳・中脳・菱脳(りょうのう)に区分され、終脳(大脳)・間脳・中脳・小脳・橋・延髄に分化している。
胃
胃は、食堂から送られてきた食物を貯蔵し、かゆ状にして少しずつ十二指腸に送り出す働きがある。
胃腺から分泌される胃液は、食物と一緒に取り込まれた細菌の殺菌や、食物が腐敗するのを防ぐとともに、タンパク質の消化を助ける。胃酸は塩酸、消化酵素ペプシンなどを含み、pH1〜2を示すほど強い酸性の液。
脾臓(ひぞう)
左上腹部の胃の外側にあり、子どもの握りこぶし大の大きさ。リンパ組織の1つで古くなった赤血球を壊す働きがある。組織の大半は赤血球で満たされている赤脾髄(せきひずい)である。
心臓
心臓は左右の肺の間にあり、血液を全身へ流すためのポンプの役割をしている。
それぞれのポンプは壁が収縮して中の血液を心臓の外に押し出す心室と、そこに流し込む血液を一時的にためておく心房という部分に分けられる。
肝臓
肝臓は栄養素を体が利用できるように代謝したり、有毒物を処理したり、胆汁を生成するなど、多くの役目を担う。
大腸
大腸は盲腸、結腸、直腸の3つからなり、長さ1.5mほど。盲腸の端には長さ6〜8cmの虫垂がついている。虫垂にはリンパ組織が集まっていて、生体防御の働きをしている。大腸の中には細菌がたくさんすみついており、消化されずに残った炭水化物やタンパク質を分解する働きがある。大腸では小腸で吸収できなかったもの(主に水分)を吸収し糞便を形成する。
膵臓(すいぞう)
膵臓は膵液を産生する臓器。膵液は、小腸での消化に利用されるほか、胃液の酸を中和して腸枯渇を保護する働きもある。β細胞から出されるインスリンは、細胞内へのブドウ糖の取り込みを促進し、血糖値を低下させる。
副腎
副腎は腎上体とも呼ばれ、腎臓の上にかぶさる内分泌器官。皮質はステロイドホルモン、髄質はアミンホルモン(アミノ酸型ホルモン)を分泌する。
腎臓
腎臓はそら豆型で、左右一対あり、尿が作られる。1日当たり200リットルの尿が血液からろ過され、その99%が再吸収されて血液中に戻り、最終的な尿は1.5リットルほどになる。
腎臓は体の状態や水と塩分の出入りに合わせて尿の量と成分を調節し、体内の環境を一定に保つ働きをしている。