09:ファスティング中の施術に関するアドバイス
ファスティング中は施術がいつものように作用しない可能性があります。
ファスティング初期(1日目から2日目にかけて)はエネルギー摂取量を制限している分、体内が通常モードから省エネモードへと変化しすぎる可能性があります。そのため、体外からのアプローチである施術がいつものように作用しないことがあります。
施術の方法によっては筋肉に触れ、筋肉を動かすことがあるため、筋肉を使う運動と同様の作用をきたし、負担となる場合が否めません。したがって、ファスティング中に施術を受けるかどうかはファスティングマイスターの資格を有している施術家に相談のうえ、体調をみて判断されたほうが良いでしょう。
10:ファスティングにより生理(月経)が止まってしまう方へのアドバイス
普段の生活習慣が生理(月経)のバランスを崩すきっかけとなっている可能性があります。
ピルなどを服用されている方もファスティング後に生理(月経)周期が乱れることがありますが、普段の生活習慣に問題のない方であれば、おそらく2〜3ヶ月で元に戻るようになるでしょう。
ファスティング中は飢餓状態に近い特別な時間であり、エネルギー源としてケトン体を使ったり、不要な細胞が処理されたり、様々な面で普段と異なります。
それゆえに、ホルモンのバランスも普段とは異なることでしょう。そのため、生理(月経)が止まってしまう方もいるようですが、ホルモンのバランスの決め手となるのは普段の生活習慣です。したがって、生理(月経)のバランスを崩さないためにも、食生活や睡眠などの生活習慣の改善を行うことが大切でしょう。
11:減量目的のファスティングで体重が落ちない方へのアドバイス
腎臓の機能低下や服用している薬が影響している可能性があります。
ファスティング中は水分が排出されやすいため、1日2リットルを目安に水分を取ることが推奨されるのですが、減量目的のファスティングで体重が落ちない方の場合、水分があまり排出されず、体内に留まったままになっているのではないかと推察されます。つまり、新陳代謝がよくないがゆえに、水太りの状態になってしまっているということです。
もしくは、腎臓の機能低下による水分の排泄障害も疑われます。ご心配であれば、血液検査や尿検査をされると良いでしょう。
また、むくみの副作用のある薬を服用中の場合も、水太りの状態になる可能性があります。
新陳代謝の低下による水太りの場合、食生活や運動などの生活習慣の改善を行うことが大切でしょう。腎臓の機能が低下している場合は、植物性タンパク質の摂取が腎臓の保護に役立つという研究結果が国内外ともにあるため、新陳代謝の助けにもなる納豆などの積極的な摂取を推奨することも大切です。