ダイエットと食の見直し
多くの人にとって、ダイエットがファスティングの入り口となります。確かに、食を断つことで体内に蓄積された中性脂肪を主なエネルギー源に利用していきますので、その分ダイエット効果があるのは確かです(ただし、体重の減少度は個人差があります)。
しかし食を断つという行為は、間違った方法や無茶なやり方では、かえって健康を害することにもなりかねませんので注意が必要です。
ファスティングは断食期間だけを指すのではありません。準備期間と復食期間を必ず設けなければなりません。断食終了後すぐに肉や甘いものをドカ食いしたり、お酒を飲んだりすることはかえって内臓にも必要以上の負担と刺激を与えてしまい、身体に悪いのはもちろんリバウンドの原因ともなり、せっかくのファスティングが無意味になってしまいます。
そのような意味でも、ファスティングには知識が必要なのです。
デトックス
身体に蓄積しているさまざまな有害物質を排出したい、つまりデトックスも多くの人にとっての目的になっています。多忙な現代人にとって、偏った食生活やインスタント食品、コンビニ弁当や惣菜で食事を済ませることは決して少なくないと思います。さらに日々のストレスや運動不足、便秘なども重なれば、悪いものを出すことができなくなります。
体内に毒素が蓄積されれば、栄養素の吸収率も低下し、解毒するのにエネルギーも使われ、身体やお肌にも悪影響が出てきます。
ファスティングを定期的に取り入れていくことは、有害物質を排出して腸内環境を整えるだけではなく、消化・吸収力を高め、摂取した食べ物から効率よく栄養素を吸収できるように、コンディションを整えていくことでもあるのです。『人間は、食べたものでできている』という有名な言葉がありますが、さらに掘り下げると『人間は、食べて【吸収した】ものでできている』のです。