生活習慣病、肥満の増加
コンビニエンスストアやファストフード店の浸透、日本人の食の欧米化、不規則な食生活などにより、生活習慣病や肥満の人が増加してきております。
高カロリー・高脂肪食品を多く摂取する反面、土壌の劣化に伴う野菜の栄養価(ビタミン・ミネラル)の低下も重なり、便秘など排泄に問題がある人も増えてきました。
前述の通り、人間の身体は食べたものからつくられています。このような食生活の変化は、さまざまな病気を引き起こす原因のひとつと考えられています。
生活習慣病とは
偏りのある食生活、喫煙、飲酒、運動不足など、生活習慣との関係が深い病気のことを生活習慣病といいます。
日本人の三大死因である『がん』『心疾患』『脳血管疾患』も、食生活をはじめとした生活習慣から引き起こされることが多いと考えられています。
生活習慣病には、糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎臓病、痛風、歯周病、骨粗鬆症、認知症なども含まれます。
日本人の死因
死因の第1位である悪性新生物〈がん〉は一貫して増加しており、1981年以降は死因の第1位を続けています。2018年の全死亡者に占める割合は27.4%で、およそ3.6人に1人は悪性新生物〈がん〉で死亡していることになります。
死因順位 | 死亡人数 | 割合 |
第1位:悪性新生物(がん) | 373,547人 | 27.40% |
第2位:心疾患 | 208,210人 | 15.30% |
第3位:老衰 | 109,606人 | 8.00% |
第4位:脳血管疾患 | 108,165人 | 7.90% |
第5位:肺炎 | 94,654人 | 5.90% |
心疾患(高血圧性を除く)は、1985年に脳血管疾患にかわって第2位となり、その後も死亡数・死亡率とともに増加傾向が続いています。
脳血管疾患だけは1970年をピークに減少し始め、その後は死亡数・死亡率ともに減少と増加を繰り返しながら減少効果が続き、2018年度は、初めて老衰に抜かれ、第4位にまで下がりました。