16:水だけのファスティングが推奨されない理由に関するアドバイス 水だけのファスティングは脱灰のリスクがあります。 体内で酸性の性質を示すケトン体がファスティング中にはつくられます。 血液はごくわすがでも酸性に傾くと生命の危機に陥ります。したがって、酸性の性質を示すケトン体による影響を防ぐために、アルカリ性質を示すカルシウムなどのミネラルを含むファスティング用ドリンクを使うことにより中和することが大切です。 これが「ファスティング用ドリンクを使わないファスティングは有り得ない」という所以です。水だけで行われるファスティングは、骨や歯からアルカリの性質を示すカルシウムを溶かし出し、血液が酸性にならないように中和する脱灰が起こるリスクが否めません。 ちなみに、健康的な人は酸性の性質を示すケトン体がつくられても、それを中和するためにカルシウムやナトリウムなど … [もっと読む...] about B26-水だけ、体脂肪が増える
アーカイブ0
B24-血液検査、ケトン体
14:血液検査を行うタイミングに関するアドバイス ファスティング後の血液検査は1か月以上あけたほうが良いでしょう。 ファスティング(断食)は人為的に飢餓状態を誘発し、エネルギー源をブドウ糖からケトン体に変えることで生命を維持しようと特殊な変化をもたらします。そのため、生命は飢餓状態を乗り越えるために様々な変化を起こし、その影響は血液にも及びます。したがって、一般的な血液検査の指標はファスティング時には当てはまりません。 ファスティング中の血液検査の結果は、一般的に白血球数、総蛋白、コレステロール、中性脂肪、尿素窒素の値が低下する傾向にあります。一方で、ファスティング用ドリンクを使わないファスティングでは、腎機能の指標となるクレアチニンと尿酸の値は上昇する可能性があります。なぜなら、クレアチニンと尿酸はともに筋肉からのタンパク質分解によって生じるとされて … [もっと読む...] about B24-血液検査、ケトン体
B22-体重を減らしたくない、健康被害への懸念
12:ファスティングで体重を減らしたくない方へのアドバイス ファスティングが生体に及ぼす影響上、体重の減少を避けることは難しいでしょう。 ファスティング中はエネルギー源として、まず筋グリコーゲンが使われ、その分解の際に水分も排出されます。エネルギー源として脂肪も燃焼されます。長期間のファスティングでは、エネルギー源を確保するために、筋肉などからタンパク質が分解される糖新生も起こる可能性があります。 このようにしてファスティングは生体に影響を及ぼすため、体重の減少を避けることは難しいでしょう。したがって、これ以上痩せたくないという方、痩せすぎの方は、基本的にファスティングを行うことは推奨されません。 一方で、アミノ酸サプリメントを摂取することにより、筋肉や体重を落としにくくできるという報告があります。ただし、次の点に注意が必要です。 ●消化に負担の少ない … [もっと読む...] about B22-体重を減らしたくない、健康被害への懸念
B20-生理が止まる、体重が落ちない
09:ファスティング中の施術に関するアドバイス ファスティング中は施術がいつものように作用しない可能性があります。 ファスティング初期(1日目から2日目にかけて)はエネルギー摂取量を制限している分、体内が通常モードから省エネモードへと変化しすぎる可能性があります。そのため、体外からのアプローチである施術がいつものように作用しないことがあります。 施術の方法によっては筋肉に触れ、筋肉を動かすことがあるため、筋肉を使う運動と同様の作用をきたし、負担となる場合が否めません。したがって、ファスティング中に施術を受けるかどうかはファスティングマイスターの資格を有している施術家に相談のうえ、体調をみて判断されたほうが良いでしょう。 10:ファスティングにより生理(月経)が止まってしまう方へのアドバイス 普段の生活習慣が生理(月経)のバランスを崩すきっかけとなって … [もっと読む...] about B20-生理が止まる、体重が落ちない
B18-筋肉減少、下半身の痛み
07:ファスティングによる筋肉減少への懸念に関するアドバイス ファスティングにより筋肉が落ちたように感じるのは、水分不足および筋グリコーゲン不足が原因です。 通常、筋肉を使うような運動すると、エネルギー源として筋グリコーゲンが消費されます。 一方で、ファスティング中はケトン体がつくられ、エネルギー源として使われますが、その前に、生体は筋グリコーゲンをはじめとする体内の全グリコーゲンをエネルギー源として使い切ります。したがって、筋肉を使うような運動は筋グリコーゲンが消費される分、負担がかかります。 筋グリコーゲンはエネルギー源の一種ですから、これがファスティングによって枯渇してしまうと、エネルギー源が不足してしまう分、筋肉が落ちていなくても筋力不足を感じるというわけです。 また、グリコーゲンは水が結合することでその構造を保っています。そのため、ファスティ … [もっと読む...] about B18-筋肉減少、下半身の痛み