肉をはじめとした動物性タンパク質の過剰摂取がもたらす問題としては、以下のようなことが挙げられます。 1、肝臓と腎臓への負担 タンパク質には窒素(N)が含まれ、タンパク質(アミノ酸)が分解されると有害なアンモニアになります。アンモニアはとても有害ですので、まず肝臓の尿素回路で弱い毒性の尿素へと代謝され、その後、腎臓でろ過されて尿として排泄されます。肝臓で尿素へと代謝するだけでもエネルギーをかなり使用します。 2、消化器官への負担 日本人は、体質的にも動物性タンパク質を消化する力が弱い傾向にあります。 3、脱灰が促進される 動物性タンパク質の過剰摂取は、体内で大量の酸を発生させるため、体はアルカリ成分であるカルシウムを骨から動員して中和し、弱アルカリ性に戻します。 さらに肉は、高リンー低カルシウム食材なので血液中のリンとカルシウムの比率である1:1の … [もっと読む...] about A42-肉を食べ過ぎると、どうなるか知ろう!
アーカイブ 10月 2024
A41-複合炭水化物を摂ろう
複合炭水化物を摂ろう 精製された穀物は、血糖値の上昇下降を急激に起こすことで身体に負担をかけ、脂肪になりやすいと言う欠点があります。糖質をエネルギーに代謝するのに必要な、マグネシウムやビタミンB1が精製される過程で失われた白米は、貯蔵され脂肪になりやすくなっていきます。 一方で、G1(グリセミックインデックス)の低い未精製の穀物には、食物繊維の他、ビタミンやミネラルも豊富です。精製された白米よりも、玄米が良いと言われるのはこのためです。 日本人の計測による日本食のG1 高GI(83以上) じゃがいも(マッシュ)、ようかん、せんべい、赤飯、もち、米飯(GI … [もっと読む...] about A41-複合炭水化物を摂ろう
A40-精製塩について
精製塩について 精製塩(食塩)も、ミネラルを失った食品です。かつては、海水を天日干しにして作る塩田方式の天然塩が主流でした。天然塩と精算塩(食塩)の違いは、塩化ナトリウム以外のミネラル成分を含むか否かです。天然塩には塩化ナトリウムの他に、マグネシウム、カリウム、カルシウムが成分として含まれています。 日本では1905年から1997年まで、塩は専売制で国家の管理下にありました。なぜこのような制度が始まったのかというと、1904年に日露戦争が開戦、その戦費を調達することが目的でした。専売制には1997年に廃止され5年間の経過措置期間を経て、2002年に完全自由化になりました。 しかし専売性にありながらも、塩は各地の塩田で生産されていたのですが、1971年に「塩業近代化臨時措置法」が成立したことにより、各地の塩田が廃止されイオン交換膜製法という製造法で生 … [もっと読む...] about A40-精製塩について
A39-白い食品について知ろう!
白い食品とは 白米、小麦粉、食塩などはいずれも私たちとりまして身近な食材です。これらに共通しているのは色が「白い」食品だと言うことです。この白さとは、精製したことにより生じます。精算という言葉を辞書で見てみると「原料や粗製品に手を加え、純良なものに作り上げること。また、不純物を除いて純度の高いものにすること」(精選版日本国語大辞典より)とあります。つまり、玄米を精製して白米にすることは、純度の高いものにするためにさまざまな栄養分を取り除いてしまうことでもあります。 「植物」という観点で玄米を見ると、玄米は稲の種でもあります。種子は将来的に発芽して大きく成長していき稲穂を実らせますので、発芽に必要なエネルギー源を蓄えています。それが胚乳(でんぷん)で、すなわち白米の部分になります。しかし、エネルギー源をエネルギーに変えていくためにはミネラルやビタミンを … [もっと読む...] about A39-白い食品について知ろう!
A38-ビタミン一覧表
種類主な働き欠乏症多く含まれる食品備考B1糖質の代謝の促進脳神経系を正常に保つ脚気食欲不振玄米、胚芽米、雑穀類、大豆、納豆、高野豆腐、ぬか漬け、枝豆、松の実、うなぎなどB2成長を促進させる3大栄養素の代謝の促進成長停止口角炎皮膚炎干ししいたけ、ほうれん草、アーモンド、海苔、納豆、玄米、雑穀、高野豆腐、魚介などB6アミノ酸代謝の促進皮膚炎貧血浮腫玄米、にんにく、赤パプリカ、アボカド、バナナ、落花生、ピスタチオ、まぐろ、かつお、アジなどマグネシウムと併用することで、それぞれの利用効率が上がるB12赤血球生成の促進悪性貧血焼きのり、牡蠣、しじみ、あさり等の貝類、さんま、丸干しいわし、味噌、醤油、納豆(発酵食)菜食主義の人は不足しやすいナイアシン(B3)皮膚粘膜の健康を保つアルコールを分解する3大栄養素の代謝の促進ペラグラ皮膚炎精神障害きのこ(平茸、舞茸)、落 … [もっと読む...] about A38-ビタミン一覧表